[ No. 57 ] そのA

2012/06/19

リーガ―氏とは少々個人的なお付き合いがあり、ハンスホッターのマスタークラスに参加したとき初めて出会って以来(20年以上前)だが、とても誠実でいつもニコニコして歌手の良さを引き立てる絶妙な伴奏で今や世界にトップ伴奏者としてゆるぎない地位を築いた。

終演後、楽屋を訪ねダッシュとリーガ―さんに挨拶を交わしたが、直に接するダッシュは私のような素人に対しても、丁寧に応対してくれて、歌に出ている人柄が醸し出されていた。
リーガ―さんとは数年ぶりの再会で、今年の11月にまた来日されるというのでゆっくりお目に掛かることを約束した。

リーガ―氏はなんと17日の朝来日し、このリサイタルを行なった後、翌日日本を発つとのことで、超多忙にもかかわらず、聴衆を魅了するのは敬服に値するものだった。
なお、楽屋で写真を何枚か撮影したが、著作権の関係でプログラムの表紙のみ掲載します。

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[ No. 56 ] アネッテ・ダッシュのソプラノリサイタルを聴いて

2012/06/19

去る5月17日、ドイツの新星ソプラノ、アネッテ・ダッシュのリーダーアーベントを聴きに行った(トッパンホール)。
今日はウィーン・フォルクス・オーパーの一員として、レハールの「メリー・ウィドウ」に出演するために来日したのだが、その合間を縫って日本で初の、そして唯一一回のリサイタルを開いたのだ。

ダッシュはミュンヘン音楽大学にてヨゼフ・ロイブルに師事し、オペラのみならず、ブラームス(ドイツレクイエム)などの宗教曲にも造詣が深い。
さらにはリート通が集う、シューベルティアーデにも出演し、今や三拍子揃ったプリマドンナとして活躍している。

当日のプログラムは、前半はシューベルト13曲、後半はブラームス13曲というドイツリートの真髄ともいえる選曲で、しかも、伴奏は現在最高の伴奏ピアニストと称されるヴォルフラム・リーガ―氏ということで、大変期待して会場に足を運んだ。

演奏は期待以上の素晴らしいもので、ドイツリートの精神をしっかり理解して歌える歌手が少なくなった昨今、詩と音楽の結びつきに久々に安定したひと時を過ごすことができた。

ソプラノでありながら高音域も淡い憂いを帯びた声で、声の美しさと力強さだけでなく、詩の内容を的確に表現できていてシューベルトとブラームスの微妙な声質にはほとほと感心した。
全く奇をてらうことなく、至福のひと時を与えてくれた。これを全面的にサポートしていたのはヴォルフラム・リーガ―氏の伴奏で歌とピアノの織りなす絶妙な響きと流れはリートの場合重要な要素の一つである。

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[ No. 54 ] 「音楽がもたらす交流の場」

2012/04/19

ところで、いつもコンサートが終了すると、ご来臨いただきました皆さんとロビーでご挨拶を交わし、その後場所を移してささやかなティ―タイムの時間を作っています。
私のような全くの素人の歌唱をご高聴くださる皆様に、心からの感謝の気持ちと、ご交流を深める意味で、ティータイムのひと時は、かけがえのないものとなり、毎回恒例になっています。

今回も終了後、お時間のご都合がつく皆さんが参加してくださり、自己紹介の後、楽しい語らいの中で、交流を築いたり、深めたりしました。

なお、今年は11月25日に初台の「オペラシティー・コンサートホール」で、また
9月か10月に、高津の「コージーホール」で歌う予定ですので、ご興味のある方は
是非ご来臨ください。詳細が決まり次第、お知らせの欄にアップします。

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[ No. 53 ] 久々のコンサート出演

2012/04/19

4月14日(土)、高輪区民ホールにおける金井サロンコンサートに出演し、シューベルトの歌曲集「冬の旅」から、第一曲「おやすみ」と第11曲「春の夢」を片谷晃子さんのピアノ伴奏で歌いました。
当日は前日と打って変わって肌寒い、一日中雨模様のあいにくの天候でしたが、ご来臨賜りました皆様には、感謝、感謝です。

とにかく久しぶりのステージだったので、リハーサルでは「おやすみ」の最初の重要な言葉(おそらくこの歌曲集の全編を貫いていると言っても過言ではない)“Fremd”のところで、音程がぶら下がり、低空飛行!?になり、ひやひやしましたが、本番では無事に歌うことができました。
特に「おやすみ」は、今までに何度かステージで歌ってきましたが、その時の内容は決して暗い、失恋の痛手を負った若者が愛する人に「おやすみ」と言って別れを告げて旅に出るという単純な内容ではなく、万人の疲れた心を癒してくれる、いわば「人生の応援歌」と言ってもいい、(少なくても私にとっては、ハンス・ホッターの歌唱を通じて人生の節目で励まされてきた)なので、気持ちだけは込めて歌えたと思います。
なお、今回会場で配布された「出演者一言集」に私が書いた拙文を全文記載しておきます。

昨年、日本は未曾有の大震災に見舞われましたが、私にとっても仕事以外の様々な出来事で身動きが取れない大変な一年でした。歌うことからもずっと遠ざかっていましたが、ようやく光が見えてきたので再開することにしました。
久しぶりに歌ってみると、「歌の力」の素晴らしさと同時に難しさを改めて痛感していますが、歌との出会いと原点である<冬の旅>を最初から学んでいくつもりで、大好きな2曲を選びました。
今回は長いブランクの末なので、人前で歌うことに躊躇があったのですが、これを機に「継続の第一歩」になるよう、祈るつもりで歌います。

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[ No. 51 ] 院長の隠し芸?のご案内

2012/04/02

院長のライフワークの一つである、ドイツ歌曲探求の一環として、4月14日(土)午後3時から、白金高輪の高輪区民センターホールにおける「金井サロンコンサート」で、院長がシューベルトの歌曲集「冬の旅」から第1曲「おやすみ」、第11曲「春の夢」の2曲を歌います。

お時間のご都合がつくようでしたら、是非ご来臨、ご高聴下さい。もちろん入場無料です。
なお、出番は午後3時30分頃ですが、前後することがありますので、午後3時にはご来場下さい。

また院長の歌が終わったところで、ロビーへ出てご挨拶をするそうなので、お集まりください。
その後場所を移し、皆さんとささやかなティータイムの時間を作り楽しい語らいの場、出会いの場となるようにしたいと企画中でございます。(by遠藤)

院長の独り言:ここ1、2年の間、研究や雑事に追われ、全く歌っていない状態が長く続き、人前で歌うのは久しぶりなので緊張しています。
ただ、師匠ハンス・ホッターの「詩の内容を理解して歌うように」の言葉を胸に刻み、心をこめて歌います。

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[ No. 50 ] 院長の誕生日

2012/03/27

先日、3月17日は院長の誕生日でした。
年齢はなぜか不詳です。自称40歳。。。

年齢を重ねるごとにさびしくなる日に、患者さんからバースデーケーキのプレゼントをいただきとてもうれしそうです。
早速、待合室でろうそくを立てスタッフ(自分一人ですが)と共にケーキを食べました。とてもおいしかったです。ありがとうございました。

平凡な何の変哲もない誕生日でしたが、院長は結構よろこんでいたように見えました。

            スタッフ えんどー

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[ No. 49 ] 日本体育大学駅伝部の佐久間大知君

2012/03/10

春は出会いと別れの季節です。

卒業式前日の多忙な中、日体大駅伝部4年生の佐久間大知君が、卒業後帰郷する為、昨日で最後の来院となりました。

今や箱根駅伝は、年頭を飾る日本の風物詩となっていて、特に日体大は1949年の第25回大会から今回で64年連続出場の伝統ある大学ですが、今年は大変な試練を背負う大会となってしまいました。

険しい道のりになるとは思いますが、初心に戻って着実にチームを作り上げていって欲しいものです。
近頃、絆・絆と言いますが、チームワークには一番必要なものではないでしょうか。

ところで、佐久間君は今年の箱根駅伝の10区を走り抜けました。部内では会計係としても活躍した誠実な学生です。
今後は、郷里に戻り、教職に就くとのことですが、きっとやさしくも厳しい先生として、活躍されるものと期待しています。
昨今の草食男子とやらに、駅伝を通じて培った本当のど根性を見せてやって下さい。

写真ではやさしそうに笑っている佐久間君ですが、何と言っても箱根を走った根性はすごいです。

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[ No. 48 ] ハンスホッターの「冬の旅」そのA

2012/02/18

1942〜43年の録音は、ホッター最初の「冬の旅」全曲となった記念すべき録音である。
この録音は1942年11月にドイツグラモフォンによって収録されたが、翌年に第1、2,5、8曲が新たに録音し直され完成。1943年にポリドールレーベルで初出版SPレコードとして世に出た。ただし、データによると、その後数多く発売されたLP盤やCD(写真)の中には、第1曲が42年と書かれたものと43年と書かれた2種類がある。
この点について、私は正確なデータを後世に残そうと思い、生前ホッター自身にたずねてみたが、当時92歳だった為、70年近く前のことだから正確な日は覚えていないとの答えが返ってきた。もっともなことである。
そこで目下、私はベルリン放送局に、データが残っていないか個人的に照会中である。

[その@の写真について] 1942年録音CDの一部

左上 ドイツグラモフォン 437 351-2
(正規版)
右上 CEDAR AB78725(イタリア)
   マスタリングしてある
左下 ALLEGRO CDO4022(アメリカ)
   廉価盤
右下 Da capo 171.910-2(不明)
   廉価盤

当時33歳のホッターの記念碑的な歌唱であるだけに、写真以外にも、様々なレーベルからCD化されているが、やはり、録音年月日がまちまちである。
私は入手したこれらのCDで一曲一曲を聴き比べして、データを統一したいと考えている。

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[ No. 47 ] ハンスホッターの「冬の旅」その@

2012/02/18

日本ではハンスホッターと言えば、真っ先に、シューベルトの歌曲集「冬の旅」
が思い出されるが、確かにホッターと冬の旅には運命的な出会いがあった。
そのいきさつについては、ホッター自身がその回想録で述べていて興味深いが、長くなるのでHPでは述べない。

録音され、媒体となって陽の目を見たハンスホッターのシューベルト「冬の旅」の全曲録音は、現在6種類がCD化されている。その中で2種類は全くの海賊版であるので、正式には4種類と言うべきだろう。

6種類を古い順に並べてみよう。
1)1942-43年 ミヒャエル・ラオハイゼン(ピアノ)
2)1947 ハインツ・シュリューター(ピアノ)
3)1954年5月24日〜29日 イギリスEMIでのスタジオ録音ジェラルド・ムーア(ピアノ)
4)1961年12月15日〜18日 ドイツグラモフォン、ムジークフェラインでの録音エリック・ウェルバ(ピアノ)
5)1969年4月2日 東京文化会館での実況録音、ハンス・ドコウピル(ピアノ)
6)1982年6月24日 シューベルティアーデでの実況録音、コンラート・リヒター(ピアノ)
である。

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[ No. 46 ] ポリーニの3度目のブラームス:ピアノ協奏曲第一番@

2012/01/17

最近聴いたCDの中でも5本の指に入るくらい感動したのが、ピアノの巨匠、マウリツィオ・ポリーニとクリスティアン・ティーレマン指揮ドレスデン国立管弦楽団とのブラームスの「ピアノ協奏曲第一番二短調OP.15」だ。
ポリーニは18歳の若さで、第6回ショパン国際ピアノコンクールで優勝した。その後10年近く、様々な理由で表立った演奏活動から遠のいていたが1986年に完全復帰し、それからは、まさに巨匠の道をまっすぐに進んできた。そのポリーニも今年の1月5日で70歳になった。

この演奏は昨年6月、ドレスデンのゼンパーオーバーでの実況録音で、発売当初から話題に上っていたが、ポリーニはすでに今までこの曲を2回、すなわち1976年にベーム=VPO。1997年にアバドーBPOと名演を残しているのである

私は音楽に関しては評論や広告を信じないので70歳になるポリーニと、今ドイツの正統派指揮者として注目の真只中にいるティーレマンの指揮、それにいぶし銀のドレスデン国際交響楽団との共演とのことで興味津津で自分の耳で聴いたが文句なし素晴らしい圧倒的名演である。

第一楽章冒頭のティンパニーの咆哮と、強烈な出だしを聴くとこの演奏の名演を垣間見てしまったかのように我を忘れてしまう。
細かいことは後で述べるとして、特徴的なのはポリーニのピアノは強靭ながらも第2楽章では繊細さがにじみ出ており、第三楽章はティーレマンのドイツ魂のようなものがMIXされ疾風怒濤で締めくくっている。

長くなりましたので興味のある方は御自分の耳確かめてください。
            続く。。。

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